カテゴリー「映画・テレビ」の3件の記事

2007.01.01

90才の誕生日あるいは1人だけの晩餐 NDR - Dinner for One - Alles rund um die Kultsendung

さて暮れも押し迫ってきました。
が、クリスマスから年末へのドイツの雰囲気はまるで、日本とは逆ですね。
僕の印象としては、

  1. ドイツのクリスマス(12/24-26の前後)=日本の年末年始=伝統的な年中行事で、家族を中心に静かにまったり過ごす。宗教行事(ドイツなら教会、日本なら初詣)に参加。
  2. ドイツの大晦日ー新年=日本のクリスマス=比較的近年外国から入ってきた習慣で、サークル仲間、親しい友達や恋人と楽しくパーティで大騒ぎ。クラッカーや花火、シャンパンが欠かせない。

てな感じです。異文化受容と伝統の維持における宗教性と経済行為の関係を考察する上では、似非かつ俄の文化人類学者としては大変興味深い研究対象ですな〜(<−かなり自嘲気味)。これを極めれば、初期キリスト教の、ユダヤ教からの分化とローマ社会への同化に際しての、集合的アイデンティティの形成についてのヒントが得られるに違いない、多分きっと(笑)。

そんなことはさておき、ドイツの大晦日につきものというと、伝統的にはBleigiessenという、スプーンに入れた小さな鉛(というか実際は衛生上の問題でスズが使用されることも多いらしい)をロウソクなんかで溶かして水にいれ、固まった形で来年の運勢を占うという遊びがあります。

また、Boeller(祝砲)と呼ばれる爆竹と打ち上げ花火が大晦日にはつきものだそうです。日本だと花火と言えば夏ですが、ドイツでは花火で夏を連想する人は少ないようで(そもそもどこでも普通には売ってない)、花火と言えば大晦日らしいです。クリスマスが終わると「全ての」スーパーで花火が大売り出しされ、みなさんショッピングカートに山盛り買ってました
パーティー仲間と一緒に、一応夜中の12時を目処に打ち上げるのが基本なわけですが、そこは「個々人にとって都合の良いことが最も正しいこと、横並びの価値なんて全く眼中に無し」という価値観の国ですから、いつでも打ち上げたい人が打ち上げたい時に、ぼちぼち始めています。もちろん、12時の時が最も盛大ですが。

そして、もう一つのドイツの大晦日のお約束と言えば、20分程度の白黒TV番組「90才の誕生日あるいは1人だけの晩餐 Dinner for One oder der 90. Geburtstag」です。
Wikipedia.deの当該項目によれば、1920年代にイギリスで作られた喜劇短編を、1963年に北ドイツのテレビ局NDRが、(何でも吹き替えにするドイツとしては珍しく)原語のまま制作。またドイツで最初の磁気テープに録画された番組でもあったとのこと。その後何回かの再放送を経て、1972年より毎年大晦日に、全ての地域公共放送局で放映されるようになったそうで、最も多く再放送されたテレビ番組としてギネスに認定されているそうです(笑)。
衛星放送・ケーブル化が進んでいる現在のドイツでは、ほとんど全ての地域公共放送局の番組を視聴することができるため、1日の内にこの番組が何回も放映されることになります。ちなみにYahoo!DeutschlandのTV番組表でざっと検索したら、今年はヴァージョン違いを含めて全部で14回放映されていました・・・。

なお、下記の、制作元であるNRDのサイトで、この番組のストリーム配信を視聴することができます。どんなもんか見てみたい・・・という酔狂な方は一度ご覧下さい。(ちなみに、おすすめはやはり白黒版)

リンク: NDR - Dinner for One - Alles rund um die Kultsendung.

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2006.12.28

スパイク・リー、ジェームス・ブラウンの伝記映画を監督/Spike Lee to Direct James Brown Biopic | Chicago Tribune

リンク: Spike Lee to Direct James Brown Biopic | Chicago Tribune.

全然ドイツとは関係ないのですが・・・
クリスマス休暇中に、子どもを映画にでも連れて行こうか・・・と、たまたまドイツの映画紹介サイトを眺めていたら、たまたまこんな記事が目に入りました。
BlackMusic好きで、しかも実は(というかいかにも)スパイク・リー好きの僕としては、あわててGoogleNewsで検索。

双方の記事によれば、JBの伝記の映画化の企画は、JB自身も加わって数年前から計画されていたそうです。プロデューサーのBrian Grazer(「ビューティフル・マインド」)によれば、スパイク・リーを監督に、というのはJB自身の要望もあったらしく、JBが亡くなる数日前に契約にいたったらしいです。
なおスパイク・リーは、現在進めていたロス暴動に関する映画の企画を中断し、こちらに取り組み、2007年制作開始予定とのことです。

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2006.08.23

ドイツのテレビ放送で日本の映画が・・・

リンク: Y! TV Programm.

昨日の夜(夜の12時をまわってたのでいわゆる深夜)、作業をしながら適当にテレビをつけて、CMになると他の局に変えるというのを繰り返していたら突然テレビから日本語が聞こえてきました。

びっくりして画面をみたら、VOXというテレビ局だったのですが、どうも30年ぐらい前の日本映画(カラー)を流しているらしい。
しかも吹き替え無しで字幕スーパーです。
ドイツでは外国映画は映画館でもドイツ語吹き替えにするのが普通なので、ましてやテレビで原語そのまま字幕スーパーというのは、かなり珍しいです。

衛星・ケーブルなどが普及した関係で、現在のドイツは通常30局近くを視聴することができます。当然コンテンツは足りなくなるので、複数局間で同じ番組が流れたりすることもあれば、再放送が結構頻繁に繰り返されることもあります。
そういうわけで、実際外国映画も結構放映される機会は多いようです。
日本製の番組というと圧倒的にアニメが多いのですが、時々日本映画が放送されることもあります。

で、映像の古さからどうも30年ぐらい前の映画っぽい。黒沢か?・・・ん〜、カタナ持ったちょんまげ頭の男達が出てきているからどうも舞台は江戸時代か・・・いや、なんか白いスーツを着た男が取り囲まれてるから、多分明治初期が舞台なんだろう・・・。おっ、突然囲まれて斬りかかられてるよ!すっげー血しぶき!まるで噴水だよこりゃ。殺された男の妻がかけよってきて、殺した男達を睨みつける・・・。あれ、ん〜、こ、これは・・・ひょっとして・・・?
舞台は突然変わって、やけにいかつい顔した僧侶が鐘をごんごん叩きながら、「ゆき」と呼ばれる若い娘と話している。そして、どうもこの娘、ものすごく目が怖い。くわって感じ見開いてます。まるで「女囚さそり」みたいって・・・あれ、この人は・・・若き日の梶芽衣子じゃないですかい・・・?それはあなた、「みたい」じゃなくて「本人」ですよ・・・。
えっ、と、ということは、こ、これは藤田敏八監督・梶芽衣子主演「修羅雪姫」(1973)じゃぁないかっっ!
そらあなた、黒沢は黒沢ですが、こりゃ黒沢年男の方ですよ・・・。

あわててYahoo!Deutschlandのテレビ番組一覧を調べる。その名も Lady Snowblood Shurayukihime

映画そのものはご存じの方も多いと思いますが、蛇の目傘に仕込まれた刀で噴水のような血しぶきを上げながら、とにかく斬りまくる殺しまくる。
んー、深夜帯だから見てる人は少ないだろうというか、好事家だけだろうけどねぇ・・・既に死んだ仇の墓石を斬りつける場面とかドイツ人には訳わかんないだろうな・・・というか、そもそも現代のドイツ人にはこの話の筋がわかるんだろうか?と考えてしまいました。

番組紹介を見ると、どうやらタランティーノのおかげ(?)らしい。
映画の最後はキル・ビルでも使われた歌「修羅の花」で締めくくり。
いやいや、しかしまさかドイツのテレビで(しかも日本語で)梶芽衣子の修羅雪姫を見られるとは思いませんでした・・・。

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